北海道フードバンクネットワーク

北海道のフードバンク15団体が集まり、2023年4月27日に発足したネットワークです。

フードバンク同士の交流や学び合いを通じて、フードバンクのより一層の信頼性の向上や認知度の拡大を目指します。


フードバンクとは、余剰した食品を企業・農家・個人から無償で受け取り、福祉施設・困窮世帯等へ無償で渡す活動です。

食品ロスの削減と困窮者支援が一体となった社会貢献活動です。



【なぜネットワークが必要なのか】

まず、各フードバンク団体がある地域によって集まりやすいものが違う、食品を必要とする方の状況(傾向)が異なるということがあります。


お互いにフードバンク同士がその地域で余剰する食品を融通することで、常温品から農産品まで、様々な食品をフードバンクが流通できるようになります。

今食事に困っている世帯は、調理器具が使える世帯からライフラインが切れている世帯まで状況は様々です。そのため、多種多様な食品を備えておく必要があるからです。


そのように物を平準化することで、地元での多様なニーズに応え、その地域で頼られる存在となることができます。


また、企業の方との合意書の締結や、各フードバンク団体へのマッチング、食品受取書の発行を「北海道フードバンクネットワーク」が一本化して行うことで、賞味期限までの時間が限られた中で、スピーディーな配送が可能になります。賞味期限が短ければ短いほど各フードバンク(および、その先のお渡し先)の受取可能数が減ってしまうため、企業からの「寄贈提案」から「お届け」までの時間短縮が食品ロス削減のキーとなります。


【ネットワークで目指すもの】

私たち北海道フードバンクネットワークは、「北海道のどこで困っても食品が受け取ることができる」食のセーフティーネットの構築を目標に掲げています。


北海道はとても面積が広く、そのため20か所弱のフードバンクですべての地域をカバーすることが困難です。

そこで、すでにあるフードバンク団体同士が、フードバンクならではの困りごとをスピーディーに解決するためのプラットフォームとなる必要があります。

同時に、フードバンクがない地域でフードバンクを始めたい方への「フードバンク団体の立ち上げ」を支援いたします。


【2023年度の活動予定】

2023年度は、お互いの団体を訪ねる「視察会」を2回開催して勉強し合う機会を作ったり、行政機関の方と一緒にシンポジウムを開催して企業の方々へ協力を募っていく予定です。


【団体同士の協力】

フードバンクはこういったことで悩んでいます。

事例を持っている団体から、悩んでいる団体へのノウハウ提供や情報共有が可能です。

「受取り切れない量の食品の寄贈依頼があった」

「食品を配りたいけれど不足しがち」

「ボランティア募集の仕方に悩んでいる」

「ファンドレイジングがうまくいかない」

「どうやって食品の管理をするのか」

「初めてフードドライブに取り組むが、ノウハウがない」